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選挙について〜2016年参院選と都知事選〜 [社会]

参院選について

新聞は選挙直前になって急に『改憲勢力3分の2』という見出しが目につくようになった。
マスコミは、改憲については選挙の争点にのせないようにしているアベ政権の後押しをしているのか、と思えた。
選挙の前日にNHKでは、選挙での各党首の戦いを紹介する番組を流していたが、
何気なくNHKを見て、なんでアベ首相の宣伝番組をやっているのか!!と仰天した。
あわてて新聞の番組欄を見たら、各党首の選挙戦を紹介するというものだったが、あれはどう見ても政府の公報番組だった。
アベ首相のあとに紹介された他の党首については、いかにも「こんな風に戦っています」というただの紹介にすぎなかったが、アベ首相の扱い方は他の党首とはまったく異なりドラマチックに出来上がっていて、アベ首相を取り囲んで笑顔で談笑する若者たちの顔などが印象的に映し出され、日本が今直面している厳しい現実をあまり知らない(感じていない)人が見たら、一番力がありそうで安心して政治をまかせられそう、と思ったに違いない。
制作者は誰?

こういうメデイアに取り囲まれて私たちは日々過ごしているわけだ。
時代が変わり、ただ「平和主義」を振りかざしているだけでは危ないですよ、という宣伝。
これからも、もっともっと経済は発展して安心できますよ、という宣伝。
健康食品や健康器具を売るのと同じ感覚で、国策も宣伝され、効き目があるのかどうかわからなくても取りあえず宣伝される方向へ人はなびいていく。

それに加えて、「改憲」という言葉にも「3分の2」という言葉にもまったく関心を持たない人たちもいる。
今の生活や自分の未来について何の不安もない、ということはある意味で幸せな状態とも言える。こういう人たちのことこそ「平和ぼけ」というのだろうと思う。
大人でも、「『基本的人権』って何か知らない」という人がいてびっくりすることもあるが、自分の関心がないことはいくらニュースで取り上げられようと耳を素通りしていく、という経験は誰にでもある。
私はスポーツに関してはほとんど素通りで、なでしこジャパンて何のチームだったっけ、バレーボール?ソフトボール?という記憶力だし、
芸能に関しては、物まね番組を見てなにかおもしろそうなことをやっているな、とは思っても、物まねしている人の名前も知らなければ、物まねされている当人の顔も名前も知らない、というおんちぶり。

だから「基本的人権」も「立憲主義」も知らない人がいても当たり前なのだと思うようになった。最低限「民主主義」という言葉ならわかりやすくて誰でも知っているのではないかと思うのだが。

選挙当日の夜8時からの開票速報からは目が離せなかった。
結果はテレビや新聞で予想されていた通りのもので意外性はなかったけれど、興味深い点もあった。
私の住む地域は3人区で自民党と民進党が当選を決め、残る一議席を公明党と共産党が最後まで接戦していた。5000票差で共産党が負けた。
いつも熱心に共産党の応援で電話がけをしている知人のKさんが、今回は「民進党か共産党のどちらかにぜひ票を入れて下さい」とお願いしたそうだ。「あなた一人ぐらい共産党をよろしく、と売り込んでいれば共産党も勝てたかもしれないのに」と言うと笑っていた。

私の実家の地域は一人区で激戦区の一つと言われ、3回もアベ首相が訪問したという。
結果は野党統一候補が勝った。
あっちにもどって住むのもいいな、と思った。

今回の参院選で思ったこと、
全体としては「改憲勢力3分の2」かもしれないが、地域によって違いがあり、国全体が一つの方向にひきずられている、というのではないな、ということ。
地域ごとに頑張れるところは力を合わせて頑張る道もある、と思った。
オール与党みたいな都道府県には近寄りたくないです、私は・・。



参院選の後の知事選について

もちろん野党共闘して勝ってほしいけれど、本当は都知事選は私にはそれほどの大きな意味はない。
降ってわいたような都知事選だし、焦点、争点がはっきりしない。
保育や介護の問題はどの候補者も唱えることで、オリンピックはもうやると決められていて、何かが大きく変わるということはなさそうだ。

都知事にやってほしいと私が思っていることを一つだけあげると、それは「教育に自治の力を取り戻す」ということだ。
石原知事によってずたずたにされ(と、私は感じているが)、すっかり萎縮してしまった教育現場(教育)に本来の力を戻してほしいと思う。今は学校現場はどうなっているのだろう。職員会議では発言してはならない、採決はしない、などというウソみたいな通達が都教育委員会から出たという話、あれはその後どうなったのだろう。

こういうことができないなら都知事は誰がなってもたいして変わりはないような気がしている。政治家が誠実に真面目に職務を行うというのは最低限のことであって、それ以上のことではないと思う。

立候補者を選ぶ段階で野党も与党もごたごたもたつきがあったが、立候補というのは本人だけがするものではなく必ず取り巻きがいてスタートするものだからごたごたも仕方がない。
私もある市長選のお手伝いをしたことがあるけれど、同じ候補者を支えているというつながりはあっても、10人いれば10の意見があり、それも様々な意見があって良いなどというきれい事ではすまないような大きな違いだったりする。支持者の意見を取り入れながら方向を決めていくのは本当に難しいだろうと思う。

参院選が終わってちょっと淋しくなったのはSEALDsが解散したこと。
ツイッターでフォローしていたのが、パタッとなくなってしまったので淋しい。
国会前にデモ集会に行ったときは、SEALDsの若者たちはとても光っていて、人混みにヘトヘトの私などはずいぶん元気づけられた。
マスコミが過剰に持ち上げるから、いろいろなところで厭がらせを受けたようで本当に気の毒だった。「出る杭は打たれる」という表現を使う人もいるが、SEALDsは、どこにも出過ぎてはおらず、砂の中に輝いている砂が混じっている、という風に私には感じられた。




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コメント 2

jmh

tamaraさんお久しぶりです。
参院選の結果はザンネンでしたが、今後につながる芽生えもあったのではないかと思っています。ご実家の地域はさすがですね。たぶん小生の在住地の「おとなり」だと思いますが、民度がだいぶちがうように感じてしまいます。
それでも、うちの方でもSEALDsや「ママの会」につながる若い野党統一候補が、キャリア30年の与党大物世襲閣僚経験者を向こうに回して、立派なたたかいをしました。今までこの地域でみたこともないような選挙戦を展開して、新しい風を吹かせました。この風を次の機会にはもっと大きくしていければと思っています。
ポイントは、みんなが「政治とは自分の生活のこと」と感じて選挙に臨めるかどうかですね。あきらめないで、一歩一歩です!
by jmh (2016-08-12 10:16) 

tamara

jmhさん、返信が遅くなって失礼しました。
自分を取り巻く環境がだんだん厳しいものになっていくにつれ、物言う気力も減り、ブログを書いたり読んだりすることから遠ざかっています。ちょっと前だったなら考えられないような政治家が出てきて、考えられないような発言をしているのを見ると、とんでもない時代になったのだと実感します。実家がある県は(不思議なのですが)、デモや集会に参加する人はとても少なくつつましやかなのですが、昔から『反骨精神』は強い地域だと思います。デモなどの行動で示さなくても投票で示す、ということが行われているんですね。
それでもここのところ野党支持の割合はどんどん減っているようです。「国」に飲み込まれないために、地域ごとにでもがんばる、個人でもがんばる、という姿勢が必要ですね。
by tamara (2016-08-27 23:11) 

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